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黒猫さんのマイページ

あにらぼランクとは?

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アニメ研究者
黒猫

黒猫

お気に入り作品数 5
気になる作品数 0
レビュー投稿数 5
獲得Good数 2
推しアニメ1 新世紀エヴァンゲリオン
推しアニメ2 シュタインズゲート
推しアニメ3 コードギアス反逆のルルーシュ

お気に入り作品一覧

作品の口コミ・感想・レビュー(全5件)

温かい

4.41
視聴済み
Good!
2件
ストーリー
5.0
オリジナリティ
4.5
作画
5.0
音楽
4.0
キャラ
4.0
声優
4.0
この物語は「手紙」に込められた愛情を深く感じる物語です。
とても心が温かくなります。

戦場で両腕を失った孤児のヴァイオレットは、愛してるの意味を知りたくて、自動手記人形サービスの仕事をします。
この職業は、依頼人の話している言葉の中から伝えたい本当の心をすくいあげ、手紙にするものです。

でも、依頼人の話す言葉には建前や虚勢が混ざったりして、本音が隠されている場合もあります。
そのため、人の心を察するのに慣れていないヴァイオレットは、ついつい建前の言葉をそのとおりに手紙に書き、依頼人を怒らせてしまいます。
でも、仲間に助けられ、人の優しさや喜び悲しみを知ることで、少しずつ成長していきます。

たった一人の肉親である兄への感謝の手紙
両親に迷惑をかけたことへのお詫びの手紙
憧れの人へ宛てた、偽らざる想いを込めた手紙
幼い娘の幸せを祈り、逝ってしまう母からの手紙

これらの手紙には、みな愛がこめられています。そしてヴァイオレットの心をはぐくんでゆきます。


手紙は、時間と場所を超えて想いを伝えることができます。
それは、とても素敵なことです。
特に愛情が込められた手紙は、受け取った人にとって、宝石よりも大切な宝物になる場合があります。
さらに、手紙の差出人が既に亡くなられた方だったら、愛情が込められた手紙は、何物にも代えがたい大切なものになるでしょう。

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終劇。ありがとう。

4.83
視聴済み
Good!
0件
ストーリー
5.0
オリジナリティ
5.0
作画
5.0
音楽
5.0
キャラ
4.5
声優
4.5
25年前の庵野監督は明らかに「オタク」であることに対して「否定」的な立場から作品を作っていた。

アニメとか漫画とか映画とかゲームとかどうでもいいから、街に出てコミュ二ケーションしなさいと。。。

「書を捨てよ、町に出よう」ということである。

しかし、この25年間で社会は様変わりした。アニメを見ることに対しての偏見は愚か、アカデミー賞や歴代の興行収入を支えているのはアニメや漫画だし、ハリウッド製作の映画やドラマまでもが今やアニメや漫画の実写化がほとんどである。

そういった状況において、本作はそういった「多様的」な生き方を「肯定的」に捉えている。

僕の周りには本当にいろんな人間がいる。サッカーが好きな人間もいれば、ギターや音楽が好きな人もいるし、漫画でもキワモノが大好きな女性もいっぱい知っている。

はたまた、性に対してもゲイやバイセクシャルな人だっているだろうし、興味がない人だっているだろう。

そう、その全てが全て「存在」していいのである。

確かに、それぞれは言葉が通じなくお互いを傷つき合うかも知れない。

あるいは全く引き合うことすらないかもしれない。

しかし、そういう社会でお互い理解し合おうとすることがなにより大切なのだ。

それがこのシン・エヴァにとって、いや全人類にとって「大人」になる。ということであると「結論」が出ている。

確かに現実ではなく「理想論」に過ぎないが、それでも人はあの25年前に比べれば、偏見や差別と向き合う人が増えた。

そういう意味では「進歩」しているのである。

個人的には今回の「シン・エヴァ」のラストより、漫画版の「エヴァンゲリオン」の方が好きだが、そういったことはこの際どうでもいい。

庵野監督とこの作品を全力で作ったスタッフの皆さんに何よりの感謝と尊敬を。。あなた方の「伝えたい想い」は伝わりました。

お疲れ様です。そしてありがとう「エヴァンゲリオン」

人生においてここまで晴れ晴れした気持ちになったのは久しぶりでした。

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感情が押し寄せるアニメ

4.25
視聴済み
Good!
0件
ストーリー
4.5
オリジナリティ
4.5
作画
4.5
音楽
4.0
キャラ
4.0
声優
4.0
ファンタジーを主題にした漫画やアニメはゴマンとあるが、昨今、いわゆるライトノベル的なファンタジー世界ではなく西洋圏で流行っているようなハイファンタジーと呼ばれる濃い世界観を重視したアニメや漫画が増えてきた気がする。(ゲームオブスローンズみたいなね)

非常に丁寧に世界観を練り上げるだけでなく、作画や背景美術にもジブリ並みの労力を割いて、しかもTVシリーズとして発表しているのだからすごい。

ナイツ&マジックでも書いたが、恐らくは海外市場を視野に入れて制作されていると思われるのと、最近は映画よりもネットフリックスやアマゾンプライムビデオのようなネット配信ビジネスから資本が出して配信する形が増えてきている。(現に海外ドラマはほぼそれになりつつある。)

TVではいろいろ制限があってできないことをネットでは自由が利くこともあって今後も日本のアニメはそうなってゆくかも知れない。

全十三話を見終わって、やはり思うのは、文学として、あるいは「生きる」ことや「死の喪失感」、「障害や病気」といった立場への理解。と、様々な意味が込められている。ということだった。
「深淵を見つめるものは深淵もまたそのものを見つめている」というわけだが、何故我々が、人として生きているのか?それとも生命があるとは一体どういうことなのかを問うものにまで発展している。

僕らが描いてるアニメーションに限らず、芸術活動というのは衣食住足りて初めて成り立ついわば「戯言」というか人間しかできない「無駄な行為」だ。

そこには、それを成り立たせている社会構造が有り、働いている人がいて、生まれてる命が有り、無くなる命もある。

そういった世の中に敬意を払いつつ、どうにかみんなが楽しめる。あるいは、みんなが驚き、驚嘆するものを作りたいと頑張っているのだ。生半可な気持ちでは作れない。

その気持ちがじわじわと作品から伝わって来るとともに、脚本も演出も作画も一流の作品だったと太鼓判を押します。

アニメーションに関わった人間としてそのことに誇りを持てる素晴らしいアニメでした。なかなかこのレベルのものは作れないものです。

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ネタバレあり

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原作ゲームもやってほしい

4.25
視聴済み
Good!
0件
ストーリー
4.5
オリジナリティ
4.5
作画
4.5
音楽
4.0
キャラ
4.0
声優
4.0
この物語は主人公の性格を好きになれるかどうかで、評価が全く異なります。

主人公の岡部倫太郎は、自尊心が強く、虚栄心もあり、人の言うことをあまり聞きません。
だから、第一話で見るのを止めた人も多いと思います。
私も見るのを止めようかと思ったほどです。

ですが、それを我慢して数話見ると、物語の展開に病み付きになってしまいます。早く次が見たくなってしまいます。
そして、いつの間にか、この物語に感動し、涙してしまいます。

物語のあらすじは、
主人公を中心とする仲間たちで研究所をつくり、おかしな研究をします。
研究所といっても、アパートの一部屋にパソコンと電子レンジと冷蔵庫、テレビがあるだけの、ちっぽけな場所です。
しかし、その研究所で、いつの間にかノーベル賞級の凄いものを発明してしまうのです。

だが、その発明の影響で、これ以上ないほどの不幸が友達に訪れます。
そして、主人公が友達を救うためにとった行動が、実に人間味あふれており、感動します。

あなたが仮にノーベル賞級の発明をし、その影響で友達が最悪の不幸に見舞われたとき、
そして、その研究を無かったことにすれば、友達が助かるかもしれないとわかったとき、
あなたは、どうしますか?

主人公の岡部倫太郎は、研究者の前に一人の人間でした。
何よりも友達を大切にする人情味あふれる人間でした。
この作品を見終わった後、そう感じること ができ、温かい気持ちになりました。

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圧倒的な作りこみ

4.58
視聴済み
Good!
0件
ストーリー
5.0
オリジナリティ
5.0
作画
4.0
音楽
5.0
キャラ
4.0
声優
4.5
最近のアニメーションのクオリティは正直言ってさほど上手くない。

漫画原作が多いことも原因の一つではあるが、アニメーターの技量の問題だと思う。

庵野秀明監督のスゴさは、特撮的なモチーフにあり「シンゴジラ」同様、「実相寺アングル」と言われるカメラを低い位置において俯瞰して極端な遠近法を使って撮影する方式を「アニメーション」で再現する。

例を挙げれば、手前の人物や物体を明確にディティールを詰めて描き、遠いものはボケて見えるように曖昧に描く。

するとどうだろう。。アニメであり「絵」でしかない世界感に「現実味」が帯びてくるのである。

これは宮崎駿も行っている手法であり、庵野秀明は直系の弟子だからかもしれないが、この構図が抜群にうまい。なので、ほかのTVアニメーションと違って世界観に「リアリティ」があるのだ。

逆に、新海誠作品やソードアートオンラインなどは背景美術を「カメラが全てピントが合うように描く。」

昨今のアニメの潮流はまさにこれにあるが、全てピントが合うように緻密に描いて現実の写真と同じかそれ以上のクオリティを出すのだが。。。これだとどういうわけか「綺麗ではある」が「リアリティ」が出てこない。

全てにピントが揃ってしまうと逆に仮想空間として感じ取れるのは人間の視野が実際にはそこまで幅広く「見ていない」からである。

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